フォーカスエイドフィルターでは、ピンぼけした画像の中に残されたディテールを引き出して強調することによって、画像を引き締めたり、ピンぼけ感を払拭するなどの効果を得ることができます。
具体的には、被写体中の比較的大きな構造のティテールを強調すると同時に、より細かいディテールも強調しますが、そのバランスはパラメーターの選び方によって変わります。 対象の画像や用途・目的に応じて適切なパラメーターを指定することにより、酷くピンぼけした画像からピンぼけ感を払拭したり、高品位なアンシャープマスクのように使用、またはその中間の使い方を選ぶことが出来ます。

サンプル画像については、ご案内のフォーカスエイドフィルターのページをご覧下さい。

典型的な利用方法での便宜のため、以下の選択枝を用意してあります。 そのまま実行しても効果を得られますが、レタッチする画像や意図にあわせて後述のパラメーターを調整することをお勧めします。 特に「ぼけ幅」の指定は重要です。

ぼけ幅・起伏強調・効果強調・ノイズ抑制の、4つのパラメーターがあり、フォーカスエイドフィルターを選択するとコントロールパネル(画面右側)に表示されます。
画像中のピントが合っていてほしい部分における、ぼけの幅をピクセル(pixel)を単位として指定します。 ここで指定するぼけ幅とぼけ方の合った部分で、ピンぼけ感が最も緩和されます。 1ピクセル幅が異なると効果にかなり影響が出ますので、慎重に調整して下さい。
小さな値を指定した場合ピンぼけ感の除去の効果が中心となり、値を大きくするに従って画像中のティテール増幅の効果が加わります。 実際には小さな値の指定では、被写体中の明確な輪郭などの比較的大きな構造のディテール増幅が中心となります。 大きな値を指定すると、より細かなディテールの増幅を行うようにバランスが変更されますが、これが被写体中の起伏などの質感に強く影響するようになります。
画像の状態やぼけ幅の指定によって、指定値を僅かに変更しても結果が敏感に変わる帯域が生じますので、適宜調整を行って下さい。 通常は、30〜80程度の値が適切であることが多いようです。
画像中の有意なディテールを強調する度合いを指定します。
通常は50〜100程度の範囲で、起伏強調に大きな値を指定した場合には抑え気味の値、起伏強調に小さな値を指定した場合には大き目の値を指定するのが良いようです。
ディテールの強調によってノイズまで増幅されてしまうことを抑制するモードです。 但しこれを指定すると、全体的な効果は若干弱めになる傾向があります。 ノイズの目立つ画像ではチェックしておいて下さい。
まず最初に、ぼけ幅を合わせます。 ぼけ幅はピンぼけ補正処理の大前提ですから、まず最初にあわせておく必要があります。 慣れないうちは、そのときに起伏強調や効果強調を無難な値(標準パラメーターの初期値/各 60 程度)に設定しておき、ぼけ幅を変えながら実行してみるのが良いでしょう。
ぼけ幅をあわせたら、次は起伏強調と効果強調ですが、起伏強調の方が重要です。 起伏強調の値に対応して、被写体の起伏や質感などのディテールが増強されます。 しかしこの値を大きくし過ぎると画質が荒れてしまうので、画像にあわせた適度な値に調整する必要があります。
また一般に、起伏強調と効果強調の両方を大きな値にしたのでは、ディテールが強調されすぎて不自然な結果になってしまいます。 逆に両方とも小さな値にしたのでは、ピンぼけ補正効果が少なくなってしまいます。 そこで、起伏強調を大きくしたら効果強調は小さくする、起伏強調を小さくしたら効果強調を大きくするといった調整を行って下さい。
そのような調整を行いながら起伏強調の値を決めたら、最後に効果強調の値を決めるのが良いでしょう。 なお、強度なピンぼけ画像に対しては、起伏強調の値を抑えつつ効果強調の値を上げた方が、効果的にピンぼけ感を払拭することができます。
| 元画像 | フォーカスエイドフィルター処理後その1 | フォーカスエイドフィルター処理後その2 | ||||
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ぼけ幅 6.0 起伏強調 70 効果強調 40 ノイズ抑制 ON |
ぼけ幅 6.0 起伏強調 40 効果強調 80 ノイズ抑制 ON |
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| すべて2分の1縮小版、原寸版は以下 | ||||||
| 元画像 (61,058 bytes) | 処理後全体 (62,532 bytes) | 処理後全体 (65,663 bytes) | ||||
上記中央と右側は共にフォーカスエイドフィルターの処理結果ですが、起伏強調と効果強調のバランスを変えて実行した一例です。 これは縮小した結果ですので違いが微妙に見えますが、「処理後全体」を選んで実寸で見比べれば、効果の傾向の違いが良くわかります。
使用目的や好みによるため一概には言えませんが、中央の起伏強調に大きな値を指定した結果の方が縮小版では見栄えが良いようです。 一方、右の効果強調に大きな値を指定した結果の方が、実寸表示で見た場合には綺麗な補正結果が得られているように思われます。 従いまして、画像の最終的使用目的に応じて最適な結果を得るよう、画像の表示倍率も意識しながら調整を行うのが良いでしょう。
